野村 胡堂

銭形平次捕物控

111 火遁の術

旧字旧仮名 約15,829字・読了目安32分

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一 「親分、良い陽氣ぢやありませんか。植木の世話も結構だが、たまには出かけて見ちやどうです」 ガラツ八の八五郎は、懷ろ手を襟から拔いて、蟲齒が痛い――て恰好に頬を押へ乍ら、裏木戸を膝で開けてノツソリと入つて來ました。 「朝湯の歸りかえ、八」…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋社、1940(昭和15)年7月号
分類NDC 913
公開日2016-08-12
最終更新2016-06-10
底本 「錢形平次捕物全集第二十卷 狐の嫁入」同光社磯部書房
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正門田裕志

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