野村 胡堂

銭形平次捕物控

215 妾の貞操

旧字旧仮名 約13,754字・読了目安28分

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一 「ウーム」 加賀屋勘兵衞は恐ろしい夢から覺めて、思はず唸りました。部屋一パイにこめて居るのは、七味唐辛子をブチ撒けたやうな、凄い煙で、その煙を劈ざいて、稻妻の走ると見たのは、雨戸から障子へ燃え移つた焔です。 「火事だツ」 絶叫した聲は、…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋新社、1950(昭和25)年3月号
分類NDC 913
公開日2017-04-28
最終更新2017-03-11
底本 「錢形平次捕物全集第二十七卷 猿蟹合戰」同光社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正門田裕志

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