野村 胡堂

銭形平次捕物控

218 心中崩れ

旧字旧仮名 約16,304字・読了目安33分

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一 心中でもしようといふ者にとつて、その晩はまことに申分のない美しい夜でした。 青葉の風が衣袂に薫じて、十三夜の月も泣いてゐるやうな大川端、道がこのまゝあの世とやらに通じてゐるものなら、思ひ合つた二人は、何んのためらひもなく、水の中へでも火…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋新社、1950(昭和25)年6月号
分類NDC 913
公開日2017-05-07
最終更新2017-04-18
底本 「錢形平次捕物全集第二十七卷 猿蟹合戰」同光社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正門田裕志

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