正宗 白鳥

月を見ながら

新字旧仮名 約3,367字・読了目安7分

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縁側に蹲んで、庭の樹の葉の隙間から空を仰ぐと、満月に近い月が、涼しさうに青空に浮んでゐる。隣家から聞えて来るラジオは流行唄を唄つてゐる。草叢には虫の音が盛んで、向うの松林には梟が鳴いてゐる。さういふいろ/\な物音を圧し潰さうとするやうに、力…

作品情報

分類NDC 914
公開日2013-01-16
最終更新2014-09-16
底本 「日本の名随筆58 月」作品社
入力門田裕志
校正仙酔ゑびす

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