富永 太郎

煙草の歌

新字旧仮名 約102字・読了目安1分

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阪を上りつめてみたら、 盆のやうな月と並んで、 黒い松の木の影一本…… 私は、子供らが手をつないで歌ふ 「籠の鳥」の歌を歌はうと思つた。 が、忘れてゐたので、 煙草の煙を月の面に吐きかけた。 煙草は 私の 歌だ。

作品情報

分類NDC 911
公開日2014-04-13
最終更新2014-09-16
底本 「富永太郎詩集」現代詩文庫、思潮社
入力村松洋一
校正川山隆

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