野村 胡堂

銭形平次捕物控

075 巾着切の娘

旧字旧仮名 約14,312字・読了目安29分

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一 「あツ危ねえ」 錢形の平次は辛くも間に合ひました。夜櫻見物の歸りも絶えた、兩國橋の中ほど、若い二人の袂を取つて引戻したのは、本當に精一杯の仕事だつたのです。 「どうぞお見逃しを願ひます」 「どつこい待ちな、――そんな身投げの極り文句なん…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋社、1938(昭和13)年増刊号
分類NDC 913
公開日2014-02-13
最終更新2014-09-16
底本 「錢形平次捕物全集第十六卷 笑ひ茸」同光社磯部書房
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正門田裕志

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