中島 敦

妖氛録

新字新仮名 約5,403字・読了目安11分

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口数の寡い、極く控え目勝ちな女であった。美人には違いないが、動きの少い、木偶の様な美しさは、時に阿呆に近く見えることがある。この女は、自分故に惹起される周囲の様々な出来事に、驚きの眼を瞠っているように見えた。それらが、自分の為に惹起されたの…

作品情報

初出「中島敦全集 第四巻」文治堂書店、1959(昭和34)年6月刊
分類NDC 913
公開日2014-03-28
最終更新2014-09-16
底本 「中島敦全集3」ちくま文庫、筑摩書房
入力小池健太
校正小林繁雄

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