野村 胡堂

銭形平次捕物控

141 二枚の小判

新字新仮名 約13,032字・読了目安26分

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一 「親分の前だが――」 ガラッ八の八五郎は、何やらニヤニヤとしております。 「前だか後ろだか知らないが、人の顔を見て、思い出し笑いをするのは罪が深いぜ。何をいったい思い詰めたんだ」 銭形の平次は相変らずこんな調子でした。年を取っても貧乏し…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋社、1943(昭和18)年2月号
分類NDC 913
公開日2019-12-05
最終更新2019-11-24
底本 「銭形平次捕物控(十五)茶碗割り」嶋中文庫、嶋中書店
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正結城宏

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