坂口 安吾

流浪の追憶

新字新仮名 約4,444字・読了目安9分

この作品を読む Amazonで探す

(一) 私は友達から放浪児と言われる。なるほどこのところ数年は定まる家もなく旅やら食客やら転々としたが、関東をめぐる狭小な地域で、放浪なぞと言うほどのものではない。地上の放浪に比べたなら私の精神の放浪の方が余程ひどくもあり苦痛でもあった。然…

作品情報

初出「都新聞」1936(昭和11)年3月17日~19日
分類NDC 913
公開日2015-07-20
最終更新2015-05-24
底本 「風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇」岩波文庫、岩波書店
入力Nana ohbe
校正酒井裕二

坂口 安吾の他の作品

坂口 安吾の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。