大坪 砂男

浴槽

新字新仮名 約4,533字・読了目安9分

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1 ここから関東平野を一気に千メートル登ろうという碓氷峠の、アプト式鉄道の小刻みな振動を背筋に感じながら、私は読みさしの本をわきに伏せた。 見おろす目の下に、旧道添いの坂本の宿が、きらきらと緑の美しい六月の光を吸って、音無しの村のように静ま…

作品情報

初出「小説の泉」1950(昭和25)年8月
分類NDC 913
公開日2016-01-01
最終更新2016-01-01
底本 「悪夢の最終列車 鉄道ミステリー傑作選」光文社文庫、光文社
入力sogo
校正大久保ゆう

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