野村 胡堂

銭形平次捕物控

297 花見の留守

新字新仮名 約14,652字・読了目安29分

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一 「親分、向島は見頃だそうですね」 ガラッ八の八五郎は、縁側からニジリ上がりました。庭いっぱいの春の陽ざし、平次の軒にもこの頃は鴬が来て鳴くのです。 「そうだってね、握り拳の花見なんかは腹を立てて帰るだけだから、お前に誘われても付き合わね…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋新社、1953(昭和28)年3月号
分類NDC 913
公開日2020-06-07
最終更新2020-05-27
底本 「鬼の面 ――銭形平次傑作選③」潮出版社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正noriko saito

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