山本 周五郎

十八条乙

新字新仮名 約13,617字・読了目安27分

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一 その事のおこる五日まえ、西条庄兵衛は妻のあやに火傷をさせた。切炉で手がすべって湯釜を転覆させたとき、ちょうどあやが火箸を取ろうとしていて、その右手の先へ熱湯がもろにかぶってしまったのだ。叫び声をあげたのは脇にいた母のたえであった。あやは…

作品情報

初出「オール読物」文藝春秋新社、1962(昭和37)年10月
公開日2022-11-08
最終更新2022-10-26
底本 「山本周五郎全集第二十九巻 おさん・あすなろう」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正北川松生

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