小山 清

老人と孤独な娘

新字新仮名 約2,278字・読了目安5分

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小さな川を隔てて、少し遠い処に墓地があった。はじめて来たとき、老人は墓地を好んだ。樹の間がくれに、小さな墓地であった。一度、雨がひどく降るときに、寂しさがあった。明治十三年、慶応二年、文久二年、安政五年、天保十四年、……墓石は苔むしていた。…

作品情報

初出「新潮 第六十二巻五号」新潮社、1965(昭和40)年5月1日
分類NDC 913
公開日2019-04-10
最終更新2019-03-29
底本 「日日の麺麭・風貌 小山清作品集」講談社文芸文庫、講談社
入力kompass
校正酒井裕二

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