岡本 かの子

餅

新字新仮名 約1,151字・読了目安2分

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餅を焼き乍ら夫はくくと笑った――何を笑って居らっしゃるの」台所で雑煮の汁をつくっていた妻は訊ねた。 知って居るところへは旅行をするから年末年始の礼を欠くという葉書を出してあるので客は一人も来ない。女中も七草前に親許へ正月をしに帰してやった。…

作品情報

初出「読売新聞」1933(昭和8)年1月10日
分類NDC 913
公開日2022-05-21
最終更新2022-04-27
底本 「岡本かの子全集1」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正いとうおちゃ

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