三好 達治

兎

旧字旧仮名 約102字・読了目安1分

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拔足差足 忍び寄つた野兎は 蓆圍ひの隙間から 野菜畑に跳びこんだ とたんに係蹄に引かかる 南無三 とんぼがへりを二つ三つ 力まかせに空を蹴る 月を蹴る 月は 山の端に入いる やがて兎は 寢てしまふ 白菜たちが眼を醒す

作品情報

初出「改造 一八卷一號」1936(昭和11)年1月
分類NDC 911
公開日2018-05-25
最終更新2019-08-10
底本 「三好達治全集第一卷」筑摩書房
入力kompass
校正大久保 知美

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