富田 常雄

面

新字新仮名 約8,652字・読了目安17分

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巣鴨の拘置所から、戦犯容疑者としての嫌疑が晴れて釈放されたわしが、久しぶりに大磯の「圓月荘」の扁額をかけた萱門の戸摺石の上に立った時、最初に、耳ばかりでなく、体全体に響き渡る様に聞えたのは波の音であった。それを聞くと、わしははっと我れにかえ…

作品情報

初出「小説新潮」新潮社、1948(昭和23)年5月号
分類NDC 913
公開日2020-01-01
最終更新2019-12-27
底本 「消えた受賞作 直木賞編」メディアファクトリー
入力kompass
校正noriko saito

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