谷崎 潤一郎

二月堂の夕

旧字旧仮名 約3,002字・読了目安6分

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奈良の二月堂のお堂の下で、大勢の見物人が垣を作つて一人の婆さんの踊りを踊るのを眺めてゐる。婆さんは五十四五ぐらゐで、メリンス友禪の色のさめた長襦袢一つに、紺のコール天の足袋はだしになり、手には花やかな舞扇を持つて舞つてゐる。婆さんのうしろに…

作品情報

初出「新小説 臨時増刊 天才泉鏡花」1925(大正14)年5月
分類NDC 913
公開日2021-02-06
最終更新2021-01-27
底本 「谷崎潤一郎全集 第十卷」中央公論社
入力杉浦鳥見
校正芝裕久

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