坂口 安吾

復員

新字旧仮名 約383字・読了目安1分

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四郎は南の島から復員した。帰つてみると、三年も昔に戦死したことになつてゐるのである。彼は片手と片足がなかつた。 家族が彼をとりまいて珍しがつたのも一日だけで翌日からは厄介者にすぎなかつた。知人も一度は珍しがるが二度目からはうるさがつてしまふ…

作品情報

初出「朝日新聞」朝日新聞大阪本社、1946(昭和21)年11月4日
分類NDC 913
公開日2018-10-20
最終更新2018-10-21
底本 「新潮 第百十五巻第四号」新潮社
入力尾形ななか
校正きゅうり

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