青木 正児

九年母

新字新仮名 約2,578字・読了目安5分

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明治二十五年の春、私は赤間関(今の下関)文関尋常小学校に入学した。たしか二年の修身の教科書に「九年母」という話が載っていた。田舎の子供が母から九年母を親戚に贈る使いを言いつけられて、途中風呂敷包を開けてみると九個ある、一個食べておいて、「八…

作品情報

初出「あまカラ 8月号 第六十号」甘辛社、1956(昭和31)年8月5日
分類NDC 596
公開日2019-12-02
最終更新2019-11-24
底本 「「あまカラ」抄2」冨山房百科文庫、冨山房
入力砂場清隆
校正芝裕久

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。