中野 鈴子

五十の春に 2

新字新仮名 約252字・読了目安1分

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いまようやくここまで歩いてきたところだ 誰かが呼んだと思うときもあったが それは空耳だった 振り返って返事をしているわたしに 呼び止めたと思った人は気のつかぬ如く とっとっと先の方を歩いて行った わたしは一人とぼとぼここまでたどりついた 花…

作品情報

初出「現代詩」1956(昭和31)年9月号
公開日2024-05-02
最終更新2024-05-01
底本 「中野鈴子全詩集」フェニックス出版
入力津村田悟
校正かな とよみ

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