夢野 久作

童貞

新字新仮名 約14,034字・読了目安28分

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「俺はここで死ぬのかな……」 そう思いつつ昂作はヒョロヒョロと立ち止まった。眼の前の電柱に片手を支えると、その掌に、照りつけた太陽の熱がピリピリと泌み込んだ。 彼は今にも倒れそうに咳き入りつつ、地面に映る自分の影法師を見た。……蓬々と延びた…

作品情報

初出「新青年 第11巻第10号」1930(昭和5)年8月
公開日2023-03-11
最終更新2023-02-28
底本 「夢野久作怪奇幻想傑作選 人間腸詰」角川ホラー文庫、角川書店
入力持田和踏
校正The Creative CAT

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