萩原 朔太郎

猫町

散文詩風な小説

新字新仮名 約11,195字・読了目安22分

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蠅を叩きつぶしたところで、蠅の「物そのもの」は死にはしない。単に蠅の現象をつぶしたばかりだ。―― ショウペンハウエル。 [#改ページ] 1 旅への誘いが、次第に私の空想から消えて行った。昔はただそれの表象、汽車や、汽船や、見知らぬ他国の町々…

作品情報

初出「セルパン」1935(昭和10)年8月号
分類NDC 913
公開日1999-01-12
最終更新2018-10-15
底本 「猫町 他十七篇」岩波文庫、岩波書店
入力ryoko masuda
校正浜野智

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