芥川 竜之介

南京の基督

新字旧仮名 約10,930字・読了目安22分

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一 或秋の夜半であつた。南京奇望街の或家の一間には、色の蒼ざめた支那の少女が一人、古びた卓の上に頬杖をついて、盆に入れた西瓜の種を退屈さうに噛み破つてゐた。 卓の上には置きランプが、うす暗い光を放つてゐた。その光は部屋の中を明くすると云ふよ…

作品情報

初出「中央公論」1920(大正9)年7月
分類NDC 913
公開日1998-11-13
最終更新2020-02-02
底本 「現代日本文学大系 43 芥川龍之介集」筑摩書房
入力j.utiyama
校正柳沢成雄

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