芥川 竜之介

杜子春

新字旧仮名 約9,903字・読了目安20分

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一 或春の日暮です。 唐の都洛陽の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでゐる、一人の若者がありました。 若者は名は杜子春といつて、元は金持の息子でしたが、今は財産を費ひ尽して、その日の暮しにも困る位、憐な身分になつてゐるのです。 何しろその頃洛陽…

作品情報

初出「赤い鳥」1920(大正9)年7月号
分類NDC K913
公開日1998-05-20
最終更新2014-09-17
底本 「現代日本文学大系 43 芥川龍之介集」筑摩書房
入力j.utiyama
校正野口英司

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