芥川 竜之介

鼠小僧次郎吉

新字旧仮名 約13,780字・読了目安28分

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一 或初秋の日暮であつた。 汐留の船宿、伊豆屋の表二階には、遊び人らしい二人の男が、さつきから差し向ひで、頻に献酬を重ねてゐた。 一人は色の浅黒い、小肥りに肥つた男で、形の如く結城の単衣物に、八反の平ぐけを締めたのが、上に羽織つた古渡り唐桟…

作品情報

初出「中央公論」1920(大正9)年1月
分類NDC 913
公開日1999-01-17
最終更新2014-09-17
底本 「現代日本文学大系 43 芥川龍之介集」筑摩書房
入力j.utiyama
校正かとうかおり

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