菊池 寛

俊寛

新字新仮名 約18,895字・読了目安38分

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一 治承二年九月二十三日のことである。 もし、それが都であったならば、秋が更けて、変りやすい晩秋の空に、北山時雨が、折々襲ってくる時であるが、薩摩潟の沖遥かな鬼界ヶ島では、まだ秋の初めででもあるように暖かだった。 三人の流人たちは、海を見下…

作品情報

分類NDC 913
公開日2000-08-28
最終更新2023-06-22
底本 「菊池寛 短篇と戯曲」文芸春秋
入力真先芳秋
校正大野晋

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