芥川 竜之介

庭

新字旧仮名 約5,982字・読了目安12分

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上 それはこの宿の本陣に当る、中村と云ふ旧家の庭だつた。 庭は御維新後十年ばかりの間は、どうにか旧態を保つてゐた。瓢箪なりの池も澄んでゐれば、築山の松の枝もしだれてゐた。栖鶴軒、洗心亭、――さう云ふ四阿も残つてゐた。池の窮まる裏山の崖には、…

作品情報

初出「中央公論」1922(大正11)年7月
分類NDC 913
公開日1999-03-01
最終更新2014-09-17
底本 「現代日本文学大系 43 芥川龍之介集」筑摩書房
入力j.utiyama
校正もりみつじゅんじ

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