海野 十三

蠅

新字新仮名 約22,049字・読了目安44分

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小春日和の睡さったらない。白い壁をめぐらした四角い部屋の中に机を持ちこんで、ボンヤリと肘をついている。もう二時間あまりもこうやっている。身体がジクジクと発酵してきそうだ。 白い天井には、黒い蠅が停っている。停っているがすこしも動かない。生き…

作品情報

初出「ぷろふいる」1934(昭和9)年2月号~9月号
分類NDC 913
公開日2005-07-15
最終更新2014-09-18
底本 「海野十三全集 第2巻 俘囚」三一書房
入力tatsuki
校正花田泰治郎

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