嘉村 礒多

足相撲

旧字旧仮名 約4,842字・読了目安10分

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S社の入口の扉を押して私は往來へ出た。狹い路地に入ると一寸佇んで、蝦蟇口の緩んだ口金を齒で締め合せた。心まちにしてゐた三宿のZ・K氏の口述になる小説『狂醉者の遺言』の筆記料を私は貰つたのだ。本來なら直に本郷の崖下の家に歸つて、前々からの約束…

作品情報

分類NDC 913
公開日2001-02-21
最終更新2014-09-17
底本 「日本文學全集 34 梶井基次郎 嘉村礒多 中島敦集」新潮社
入力伊藤時也
校正小林繁雄

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