芥川 竜之介

竜

新字新仮名 約11,170字・読了目安22分

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一 宇治の大納言隆国「やれ、やれ、昼寝の夢が覚めて見れば、今日はまた一段と暑いようじゃ。あの松ヶ枝の藤の花さえ、ゆさりとさせるほどの風も吹かぬ。いつもは涼しゅう聞える泉の音も、どうやら油蝉の声にまぎれて、反って暑苦しゅうなってしもうた。どれ…

作品情報

初出「中央公論」1919(大正8)年5月
分類NDC 913
公開日1998-12-08
最終更新2014-09-17
底本 「芥川龍之介全集3」ちくま文庫、筑摩書房
入力j.utiyama
校正かとうかおり

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