芥川 竜之介

素戔嗚尊

新字新仮名 約50,404字・読了目安101分

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一 高天原の国も春になった。 今は四方の山々を見渡しても、雪の残っている峰は一つもなかった。牛馬の遊んでいる草原は一面に仄かな緑をなすって、その裾を流れて行く天の安河の水の光も、いつか何となく人懐しい暖みを湛えているようであった。ましてその…

作品情報

初出「大阪毎日新聞 夕刊」1920(大正9)年3月~6月
分類NDC 913
公開日1999-08-27
最終更新2014-09-17
底本 「芥川龍之介全集3」ちくま文庫、筑摩書房
入力j.utiyama
校正湯地光弘

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