太宰 治

愛と美について

新字新仮名 約13,167字・読了目安26分

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兄妹、五人あって、みんなロマンスが好きだった。長男は二十九歳。法学士である。ひとに接するとき、少し尊大ぶる悪癖があるけれども、これは彼自身の弱さを庇う鬼の面であって、まことは弱く、とても優しい。弟妹たちと映画を見にいって、これは駄作だ、愚劣…

作品情報

初出「愛と美について」竹村書房、1939(昭和14)年5月
分類NDC 913
公開日2001-11-01
最終更新2016-02-01
底本 「新樹の言葉」新潮文庫、新潮社
入力田中久太郎
校正鈴木厚司

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