宮本 百合子

黒い驢馬と白い山羊

新字新仮名 約1,643字・読了目安3分

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八月の十五日は、晴れた夜が多いのに、九月の十五夜は、いつも曇り勝だ。 今年は珍しく快晴で、令子も縁側から月見をした。 澄み輝き大らかな月が、ポプラーの梢の上にのぼると、月に浮かされた向う通りの家の書生達が大勢屋根へ出ていろいろな唄を唱った。…

作品情報

初出「創作時代」1927(昭和2)年11月号
分類NDC 913
公開日2007-12-22
最終更新2014-09-21
底本 「宮本百合子全集 第三十巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正土屋隆

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