田中 貢太郎

狐の手帳

新字新仮名 約13,592字・読了目安27分

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一 幕末の比であった。本郷の枳殻寺の傍に新三郎と云う男が住んでいたが、その新三郎は旅商人でいつも上州あたりへ織物の買い出しに往って、それを東京近在の小さな呉服屋へ卸していた。それは某年の秋のこと、新三郎の家では例によって新三郎が旅に出かけて…

作品情報

分類NDC 913
公開日2001-02-23
最終更新2014-09-17
底本 「日本の怪談」河出文庫、河出書房新社
入力大野晋
校正松永正敏

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