芥川 竜之介

点鬼簿

新字新仮名 約4,676字・読了目安9分

この作品を読む Amazonで探す

一 僕の母は狂人だった。僕は一度も僕の母に母らしい親しみを感じたことはない。僕の母は髪を櫛巻きにし、いつも芝の実家にたった一人坐りながら、長煙管ですぱすぱ煙草を吸っている。顔も小さければ体も小さい。その又顔はどう云う訳か、少しも生気のない灰…

作品情報

初出「改造 第八卷第十一号」1926(大正15)年10月1日
分類NDC 914
公開日1998-10-05
最終更新2016-02-25
底本 「昭和文学全集 第1巻」小学館
入力j.utiyama
校正山本奈津恵

芥川 竜之介の他の作品

芥川 竜之介の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。