槍が岳に登った記
新字新仮名 約2,709字・読了目安5分
赤沢 雑木の暗い林を出ると案内者がここが赤沢ですと言った。暑さと疲れとで目のくらみかかった自分は今まで下ばかり見て歩いていた。じめじめした苔の間に鷺草のような小さな紫の花がさいていたのは知っている。熊笹の折りかさなった中に兎の糞の白くころが…
作品情報
| 初出 | 「芥川龍之介全集 別冊」岩波書店、1929(昭和4)年2月 |
|---|---|
| 分類 | NDC 915 |
| 公開日 | 1999-01-11 |
| 最終更新 | 2014-09-17 |
| 底本 | 「羅生門・鼻・芋粥」角川文庫、角川書店 |
| 入力 | j.utiyama |
| 校正 | かとうかおり |
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