原 民喜

死のなかの風景

新字新仮名 約11,071字・読了目安22分

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妻が息をひきとったとき、彼は時計を見て時刻をたしかめた。 妻の母は、念仏を唱えながら、隣室から、小さな仏壇を抱えて来ると、妻の枕許の床の間にそっと置いた。すると、何か風のようなものが彼の背後で揺れた。と、彼ははじめて悲しみがこみあげて来た。…

作品情報

分類NDC 913
公開日2002-01-01
最終更新2014-09-17
底本 「夏の花・心願の国」新潮文庫、新潮社
入力tatsuki
校正林幸雄

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