夢野 久作

継子

新字新仮名 約12,929字・読了目安26分

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どこか遠くで一つか二つか鳴るボンボン時計の音を聞くと、睡むられずにいた玲子はソッと起上った。 屋根裏の窓に引っかかっている春の夜の黄色い片割月を見上げながら、洗い晒しの綿ネルの単衣一枚に細帯を一つ締めて、三階の物置の片隅に敷いてある薄ッペラ…

作品情報

分類NDC 913
公開日2000-12-29
最終更新2014-09-17
底本 「夢野久作全集10」ちくま文庫、筑摩書房
入力柴田卓治
校正mineko

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