夢野 久作

人間レコード

新字新仮名 約10,589字・読了目安21分

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昭和×年の十月三日午後六時半。 玄海洋の颱風雲を帯びた曇天がもうトップリと暮れていた。 下関の桟橋へ着いた七千噸級の関釜連絡船、楽浪丸の一等船室から一人の見窄らしい西洋人がヒョロヒョロと出て来た。背丈が日本人よりも低い貧弱な老人で、何の病気…

作品情報

分類NDC 913
公開日2001-03-29
最終更新2014-09-17
底本 「夢野久作全集10」ちくま文庫、筑摩書房
入力柴田卓治
校正しず

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