寺田 寅彦

人魂の一つの場合

新字新仮名 約2,969字・読了目安6分

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ことしの夏、信州のある温泉宿の離れに泊まっていたある夜の事である。池を隔てた本館前の広場で盆踊りが行なわれて、それがまさにたけなわなころ、私の二人の子供がベランダの籐椅子に腰かけて、池の向こうの植え込みのすきから見える踊りの輪の運動を注視し…

作品情報

初出「帝国大学新聞」1933(昭和8)年11月
分類NDC 401
公開日2000-10-03
最終更新2014-09-17
底本 「寺田寅彦随筆集 第四巻」岩波文庫、岩波書店
入力(株)モモ
校正かとうかおり

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