芥川 竜之介

東洋の秋

新字旧仮名 約1,740字・読了目安3分

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おれは日比谷公園を歩いてゐた。 空には薄雲が重なり合つて、地平に近い樹々の上だけ、僅にほの青い色を残してゐる。そのせゐか秋の木の間の路は、まだ夕暮が来ない内に、砂も、石も、枯草も、しつとりと濡れてゐるらしい。いや、路の右左に枝をさしかはせた…

作品情報

初出「改造」1920(大正9)年4月
分類NDC 913
公開日1999-01-27
最終更新2014-09-17
底本 「芥川龍之介作品集 第四巻」昭和出版社
入力j.utiyama
校正かとうかおり

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