林 芙美子

秋果

旧字旧仮名 約16,086字・読了目安32分

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芝居が閉ねて劇場を出ると、もんは如何にも吻つとしたやうに暗い街を歩いた。おなかが空いてゐたけれど、もうこのごろは何一つこんなに遲くまで食物店をひらいてゐる店もない。芝居もどりの人達が、ぞろぞろ自分のそばを通つてゐた。新宿行の電車の通つてゐる…

作品情報

初出「改造」改造社、1941(昭和16)年9月1日
分類NDC 913
公開日2005-08-24
最終更新2014-09-18
底本 「改造」改造社
入力林幸雄
校正花田泰治郎

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