林 不忘

丹下左膳

02 こけ猿の巻

新字新仮名 約256,610字・読了目安513分

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伊賀の暴れん坊 一 さっきの雷鳴で、雨は、カラッと霽れた。 往来の水たまりに、星がうつっている。いつもなら、爪紅さした品川女郎衆の、素あしなまめかしいよい闇だけれど。 今宵は。 問屋場の油障子に、ぱっとあかるく灯がはえて、右往左往する人かげ…

作品情報

初出「丹下左膳」東京日日新聞、大阪毎日新聞、1933(昭和8)年6月7日~11月5日
分類NDC 913
公開日2006-01-08
最終更新2014-09-18
底本 「林不忘傑作選3 丹下左膳(三) こけ猿の巻」山手書房新社 / 「林不忘傑作選4 丹下左膳(四) 続・こけ猿の巻」山手書房新社
入力小林繁雄、門田裕志
校正花田泰治郎

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