釘抜藤吉捕物覚書
01 のの字の刀痕
新字新仮名 約9,628字・読了目安19分
一 早いのが飛鳥山。 花の噂に、横町の銭湯が賑わって、八百八町の人の心が一つの陽炎と立ち昇る、安政三年の春未だ寒いある雨上りの、明けの五つというから辰の刻であった。 唐桟の素袷に高足駄を突っ掛けた勘弁勘次は、山谷の伯父の家へ一泊しての帰るさ…
作品情報
| 初出 | 「探偵文藝」1925(大正14)年3月 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2008-07-11 |
| 最終更新 | 2014-09-21 |
| 底本 | 「一人三人全集Ⅰ時代捕物釘抜藤吉捕物覚書」河出書房新社 |
| 入力 | 川山隆 |
| 校正 | 松永正敏 |
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