黒島 伝治

チチハルまで

新字新仮名 約1,325字・読了目安3分

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一 十一月に入ると、北満は、大地が凍結を始める。 占領した支那家屋が臨時の営舎だった。毛皮の防寒胴着をきてもまだ、刺すような寒気が肌を襲う。 一等兵、和田の属する中隊は、二週間前、四平街を出発した。四洮線で洮南に着き、それからなお二百キロ北…

作品情報

初出「文学新聞」1932年2月5日号
分類NDC 913
公開日2001-12-04
最終更新2014-09-17
底本 「日本プロレタリア文学集・20 「戦旗」「ナップ」作家集(七)」新日本出版社
入力林幸雄
校正土屋隆

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