黒島 伝治

二銭銅貨

新字新仮名 約3,048字・読了目安6分

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一 独楽が流行っている時分だった。弟の藤二がどこからか健吉が使い古した古独楽を探し出して来て、左右の掌の間に三寸釘の頭をひしゃいで通した心棒を挾んでまわした。まだ、手に力がないので一生懸命にひねっても、独楽は少しの間立って廻うのみで、すぐみ…

作品情報

分類NDC 913
公開日2000-07-24
最終更新2014-09-17
底本 「筑摩現代文学大系 38 小林多喜二 黒島伝治 徳永直集」筑摩書房
入力大野裕
校正Juki

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