国木田 独歩

二老人

新字新仮名 約6,800字・読了目安14分

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上 秋は小春のころ、石井という老人が日比谷公園のベンチに腰をおろして休んでいる。老人とは言うものの、やっと六十歳で足腰も達者、至って壮健のほうである。 日はやや西に傾いて赤とんぼの羽がきらきらと光り、風なきに風あるがごとくふわふわと飛んでい…

作品情報

初出「文章世界」1908(明治41)年1月
分類NDC 913
公開日2000-07-12
最終更新2014-09-17
底本 「号外・少年の悲哀 他六篇」岩波文庫、岩波書店
入力紅邪鬼
校正鈴木厚司

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