田中 貢太郎

山姑の怪

新字新仮名 約4,244字・読了目安8分

この作品を読む Amazonで探す

甚九郎は店に坐っていた。この麹町の裏店に住む独身者は、近郷近在へ出て小間物の行商をやるのが本職で、疲労れた時とか天気の悪い日とかでないと店の戸は開けなかった。 それは春の夕方であった。別に客もないので甚九郎は煙管をくわえたなりで、うとうとと…

作品情報

分類NDC 913
公開日2003-08-16
最終更新2014-09-17
底本 「日本の怪談(二)」河出文庫、河出書房新社
入力Hiroshi_O
校正小林繁雄、門田裕志

田中 貢太郎の他の作品

田中 貢太郎の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。