横瀬 夜雨

春

旧字旧仮名 約3,185字・読了目安6分

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露じもの降りる朝もあるにはあるが、木の芽稍ふくらんで暖かい日和の續く三月。常磐木ならでは野に青い物は無い。軒の下などに霜げ殘りの坊子泣かしだけが去年からの命を青く保つてゐる。まだ有る。戸袋の脇に誰かが厄病除にぶら下げたにんにくから延び出した…

作品情報

分類NDC 914
公開日2003-08-11
最終更新2014-09-17
底本 「雪あかり」書物展望社
入力林幸雄
校正松永正敏

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