芥川 竜之介

英雄の器

新字新仮名 約1,874字・読了目安4分

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「何しろ項羽と云う男は、英雄の器じゃないですな。」 漢の大将呂馬通は、ただでさえ長い顔を、一層長くしながら、疎な髭を撫でて、こう云った。彼の顔のまわりには、十人あまりの顔が、皆まん中に置いた燈火の光をうけて、赤く幕営の夜の中にうき上っている…

作品情報

初出「人文」1918(大正7)年1月
分類NDC 913
公開日1998-12-07
最終更新2014-09-17
底本 「芥川龍之介全集2」ちくま文庫、筑摩書房
入力j.utiyama
校正かとうかおり

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